TELE-ELMARIT 90mm 1st (FAT)
最近M4欲しい熱が上がっていて、毎週末オークションに噛り付いては散る、の繰り返し。素直に中古カメラ屋で買えば良いのだが。
それはいいとして、ちょっと前に買っていたTELE-ELMARIT 90mm 1st です。
マップカメラのセールで半額くらいまで値引きされていたので即購入しました。
1964年製。5群5枚のテレタイプでかなりコンパクトサイズです。持ち運びにはかなりいい。またこの鏡筒の作りが素晴らしく美しい。ズミルックス50mmをちょっと大きくしたような感じです。
美しい。ニックネームはファット。親近感が湧きます。
ブラックもあるのですが、シルバークロームの方が生産数が少なく価格も高いです。
今日はLeica M-P Typ240に装着し、那覇をスナップしてきました。
いつも通りの写真なんですが、どうも90mmが苦手で構図がいつものように決まりません。
写りに関しては開放2.8なのでそんなに暴れない安定した描写です。
シャドーがしっかり描写している印象です。ボケも滑らか。
被写体との距離をとれば圧縮効果もあり50mmとは違う雰囲気になります。
カラーもいい色乗りなんじゃないでしょうか。暗部もしっかりトーンが出てます。
ほんと個人的な感想なのですが、90mmの使いどころがいまいちピンとこないのです。
近づけない被写体には重宝しそうですが、割と近づいてしまうので。
結局50mmの方が使い勝手が良くなってしまう。90mmで撮影する理由が見当たらないのです。
135mmだと違う世界なんでしょうが。でもレンジファインダーでピント合わせる自信ないな。90mmですら結構ブレてる。
ミラーレスだとそんなことないのに、ライカだと苦手な距離ができてしまった。
多分90mmはこれ以上買わない気がする。でも1本は欲しいよね。
たまーに使おうと思うテレエルマリート。写りは非常にいいやつです。そんな高くないしね。90mm欲しい方にはおすすめです。
Leica MDa
2020年一発目のカメラはかなりキワモノ…
ライカユーザーの中では有名なモデルですが、こののっぺらぼうな感じは見慣れたM型ライカからするとかなり奇妙。
ご覧の通りファインダー・距離計が省略されたモデルです。
フジのX-Pro3で背面液晶が見えないだ何だと騒いでましたが、このカメラなんかファインダーがないんだから、ストイックさでは別次元。一見するとミラーレス?ライカがM型ミラーレス作ったらこんな感じになりますかね。
これ何なのかというと、科学や医学系の顕微鏡撮影やビソフレックスなどに使用するためのカメラです。このようなモデルはバルナックの頃からⅠf、Ⅰgなどがあり、M型になってからはMDに続く2代目のモデルです。MDはM2をベースに製造されましたが、このMDaはM4ベースで製造されています。他にも郵便用のMDaポストライカやモーター付きがあったりと、ここにも沼があります。
ファインダー・距離計の他にセルフタイマーやフレームセレクターレバーなどもないので前面はかなりすっきりとしています。MDではトップカバー前面部分に段差があるのですが、MDaは完全フラットでのっぺり感に拍車がかかっています。
製造は1966年から。この個体は1969年製と思われます。
巻き戻しクランクやラピットローディングなど基本はM4の装備が踏襲されているのですが、巻き上げレバーのみM2のものが使用されています。複写装置併用の場合操作しづらいとかで。よくわかりませんが。
興味はあったものの、この「のっぺら君」を購入するのは一通りM型ライカを経験し、心と財布に余裕が出た頃と思ってました(永遠にこない可能性もあるが)。
まさか5台目のライカにこれを迎えるとは思ってなかったのですが、MDが複数オークションに出品されていて相場より安く落札できたのが理由です。
距離計がないのでスナップに使うにはパンフォーカスが前提となります。ELMARIT21mmは所有していますので、外付けファインダーをつけてスナップシューター機の出来上がりです。ピント合わせなくていいのだから素晴らしい。
それにしてもこのプラファインダーはあまり似合わない。やっぱりライツ時代のクロームのやつ、SBKOOが似合う。できればレンズもスーパーアンギュロンがいい。
他にMDやMD-2も出品していたのですが今回はMDa。MDも欲しいんだけどなー。台数少ないし。このレンズとファインダーならMD-2が似合うかも。ただLeitzのエングレーブがあまり…
あとルミエールさんのページで見たMDaのハンマートーン塗装がかっこよくて、ちょっと憧れていたのだが、現物を手に取るとシルバークロームも悪くないなと思ってしまいます。この個体の外装も状態いいし。
ツイッターのコメントで、X-E3みたいと頂いたので並べてみました。
うーんどうだ?似てるか?似てるな。そっくりだ。
もうこののっぺらぼうも何だか普通に見えてきた。美人は3日で飽きるが、ナントカは3日で慣れる、と言ってたような言ってなかったような。
まずは試し撮りしましょうね。
あけましておめでとうございます。
2020年になりました。
今年もマイペースでやっていきます。
キヤノンから富士フイルム・ライカへのマウントチェンジをし、昨年はだいぶ撮影機材や撮影への習熟が進んだかと思います。特にライカに関しては初めてのレンジファインダーでしたので最初はかなり撮影に時間がかかってましたが、今現在はサッとピントを合わせサクサク撮れるようになってきた…気がします。
年末年始は与那国ではなく沖縄本島にいます。妻が仕事なので、絶賛育児中。
元旦の今日は娘を連れて奥武島へ行ってきました。
島に着く頃にちょうど天気も良くなり、娘は猫と戯れ。
今日はLeica M-PにSUMMILUX35mm。
光を柔らかく映してくれます。あぁ堪らない。
昨年からのメインレンズはこのSUMMILUX35mm 2ndとSUMMILUX50mm 2nd。
年末に購入したトリウムズミクロンも柔らかい描写なのですが、球面ズミルックスの解放描写は別格。出てくる画が脳内の遠い記憶のように情緒的な表現になります。
未だ非球面のライカレンズにはお世話になっていないので、比べることはできないのですが、多分物足りなくなると予想してオールドレンズばかり使っています。
うちのSUMMILUX35mmはかなり後期の方で、チタン塗装がされています。レンズ構成はずっと変わっていないので、激しくフレアが発生します。
そこらへんは好みだと思うので良し悪しは付けられないのですが…個人的にはオールドっぽいのが好きです。
最近は240のモノクロウォームトーンがお気に入りで、撮って出しばかり使ってます。一応カラーでも撮ってます。
カラーはRAW現像しています。やっぱりこの立体感でしょう。あぁ。
そして明日1/2には早速今年1つ目の「mng=my new gear」が届く予定です。
てかmngって昔から使ってましたっけ?
一発目はフィルム機。のっぺらぼうのあいつです。
CONTAX RX が壊れてたよ。
久しぶりのブログだが、不具合のお話。
先日ヤフオクでCONTAX RXを落札してみた。本当はRTSⅢを買おうと思ってたのだが、最近また頚椎の調子が悪く腕が痺れるので、軽いRXしようと。
程度の良さそうなものが何点かあり、「専門店にてチェック済み、絶好調!」みたいなのを落とした。
与那国までの配送は飛行機じゃないとすごく時間がかかるので、先方に航空便で発送できるよう依頼。しかし2週間かけて船便で運ばれてきた。
本題とはずれるが、オークション代行業者はどうも融通が効かないようで、前回のAXの時も船便で送られてきた。沖縄本島と行ったり来たりしてると受け取れないことが多くてほんと困るのよね。
届いたのを開封し外観チェック。極上美品?まぁ25年前のカメラと考えたらマシかも。
早速Planar50mmF1.4をつけて試写。
んーーーーーー。
絞りが反映されていない。ずっと3.5のまま。
AXと同じ症状。やられたー。
前回AXの時は到着してから試写するまで時間が空いてしまい、初期不良対応してもらえなかったので今回はすぐに連絡。
返品するつもりだったのですが、一部返金で対応を検討してほしいとのことで、了承し返金を受けました。
このカメラは絞り値以外は液晶も生きてるし、ミラーずれもなさそうなので修理した方がよいと考えました。別のを落札してもまた同じ症状かもしれないしね、二度あることは三度ある。
修理はCONTAXの駆け込み寺こと「リペアサービス諏訪」さんへ。もうここにお願いするしかないでしょ。
AXも一緒に修理。AXは明らかに絞り値連動レバーが動かないのでOHかな。
うーん。長いこと待ってたのに悲しい。でも修理できるうちに修理した方がいいよ、きっと。そう言い聞かせて梱包をいそいそ。
結局機械式のS2が安定して使える。ちなみにレンズ側の不具合も疑ったが、S2で適正なSS出てるので多分レンズではないと。多分。
S2はシャッター音が「がちょーん」って鳴るのがちょっと嫌だけど。
修理費もいくらになるかわからないけど、乗りかかった船なのでちゃんと使えるまではお付き合いします。
ELMARITの誘惑。
どうも最近やる気が起きない。でもやりたいことはやってるかも。
私のようなライカ初心者でもこの1年ほどで色々試すことができた。
ライカを知る上での必須科目であるズミクロン、ズミルックスの35mm、50mmも所有できた。とは言っても「アスフェリカル」などの現代非球面レンズとは疎遠であり、専らオールドレンズと言われる世代のものばかりである。なので初代と2ndの違いみたいなのは全く体験できていないのだが、ズミルックスはズミクロンの代わりにはならないって事は分かった。
この4本あれば十分だな(50mmは他に何本も所有しているが)と思ったのも束の間。M-Pを所有したことにより状況は変わる。
ライブビューがついているのでレンズ選択の幅が増えてしまった。広角や望遠、マウントアダプターを介して距離計のないレンズも撮影できてしまう。
ライカ純正の広角や望遠といえばやはりエルマリート。開放F2.8のエルマリートは手の届く中古価格と在庫の多さで初心者には非常に優しい。(28mm非レトロみたいな高めのもありますが)
それ故に、なんとなくズミクロンやズミルックスと比べると格下感があるように思ってしまってた。ライカはそうゆうヒエラルキーじゃないんだけどね。
所有しているフジノンレンズも換算24mmまでしか持っていないので、今回は広角を使いたいと思い21mmを物色。スーパーアンギュロンはどうしても運用上のハードルの高さを感じてしまうし、ズミルックス21mmは価格が高すぎる。やはりエルマリートに自然と目がいくように仕組まれてます。
購入したのは初代の後期型。中古価格も良心的。ただフィルター径が60mmと特殊なため、ほぼライカ純正一択になるんじゃないでしょうか。そういやカナダライツのレンズも初めて。
ファインダーも付けるとカッコいいんでしょうが、ファインダー沼なる恐ろしい情報を知ってしまったので画角はLVで確認していきます。
広角の開放はあまり使わないのですが、とっちらかる事なく適度な開放感で解像してくれます。
周辺光量落ちもありますが、ライカならいいよね、という謎の魔法がかかる。
開放でも理性を保ってるというか、ズミクロンのように太めの線で描いた感じじゃないんです。綺麗好きな女子のような印象。
F8まで絞れば隅々まで解像してくれます。
ちょうど沖縄の風景を撮るライカレンズって何がいいのか悩んでたところでした。
正解なのかはわかりませんが、21mmはちょうどいいかもしれません。
最近レタッチ問題が話題になりましたが、ライカで必要なレタッチは色を抑えてあげる事w
たまにとんでもない色を出してくる。
色乗りはかなり良好。PLはつけないほうがいい。60mmなんてあるかどうかもわからないが。
結婚相手にするならエルマリートのようなタイプが理想。ズミクロンじゃ真面目すぎて、ズミルックスじゃお転婆すぎる。(しかも金使いそうw)
あまり目立たず、バランスの取れた気遣いのできる優しさみたいなのを感じます。
でも親に「エルマリートのような人です」なんて言ったらポカーンてなるのでやめておこう。ちなみにうちの妻は…うーん。ズマレックスのような感じかな。知らんけど。
28mmも気になるなぁ。現行の中古安いんだよな。初代テレエルマリート90mmのシルバーとか貴婦人っぽくてかっこいいんだよなー。
台風の夜、ELMARITの誘惑は続く。
Leica M-P Typ240
悩んだ末に、ライカM-P Typ240の中古を買いました。
予算的にはM10-Pもギリギリいけました。また先日発表になったα7RⅣもちょっと気になりました。
なんで240にしたのか、ってのを忘れないうちに記しておきます。
私はライカを使い始めてまだ1年ほどの初心者。デジタルMに関しては今年の初めに買いました。現在はバルナックⅢf、M3、M-E、M-Pの4台です。
そもそもレンジファインダーすら使ったことがなかったのでバルナックで練習するところから始めました。しかしあまり状態の良い個体ではなかったので、すぐにM3を買いました。いやー驚いた。そのまま見てるかのようなファインダー、鉄感たっぷりの重量。ああこれは、とあっさり心奪われたのであります。
しかし沖縄はフイルムの現像環境があまりよろしくない。しかも月の半分はコンビニもスーパーもない与那国にいるので現像しようがない。
ランニングコストを考えるとデジタルMに目がいくのはもはや必然。候補はM9以降のモデル。ちょっと前の雑誌やライカオーナーのブログなど隅々まで閲覧しました。
よく、CCDの色が忘れられない、M10はM9寄りになった、とか。
あれ?ならM9からの方がいいんじゃないかと思ったわけです。
しかし発売から10年近く経とうとしてるわけで、国産メーカーのデジカメでは絶対買わない年式。なのでCCD機最後のM-Eにしたわけです。
1800万画素、辛い液晶、LVなし、高感度厳しい。現行機に比べればマイナス点ですが、デジタルで撮影できるMだと割り切れば何も気になりません。むしろレンジファインダーでの撮影技術は上がったように思えます。
出てくる画は絵画のような。時に濃厚で、時に破綻。最近はモノクロ撮って出しがお気に入りです。
ただ、最近彩度を落とした現像が多くなってきました。歳のせいかな?
そこで240が気になり始めたのです。
どうせ両方買うなら古い方から、みたいな考えもありました。やはり機械式ではない以上、発売順に入手した方が賢明かと。結局自分で使ってみないと善し悪しもわからないと思うのです。
出てくる画ではM9と対象的に言われることの多い240。M-Eはそのまま手元に置いておくつもりだったので、240に決めました。
あとは中古価格が落ちてきていること、増税前というのも影響しましたw。(説得にはちょうど良い口実w)
まだM10には呼ばれてないようです、私。
色はシルバークロームと決めてました。赤丸の有無はどっちでもいいのですが、どうもブラックボディに惹かれないのです。シルバーのオールドレンズが多いせいかな。
実際持つとやっぱり厚いですねw でも苦になるほどではないかと。
厚さ、重さはある程度の範囲で道具に自分を慣らしていった方が早いですね。
シャッター音は、いや、そんなに多くのライカのシャッターを押したわけではないのであれなんですが、すごくいいです。M9のシャッターフィーリングが不評な理由もやっとわかりましたw
レンズ情報を入れなかったのでCAMERA RAWで補正してますが、赤の発色がM-Eのそれとは雰囲気が違います。
飽和しそうでしない、情緒的とでもいったらいいのか。
やはり記憶色的な出方をしてます。あーこれが 240なんだな。
今日は体調が悪くて家の近所を設定変えずに撮っただけなので、風邪が治ったら色々試してみます。高感度も試したい。あー楽しみだ。